まぶたが一重になるか二重になるかは、遺伝による要素もが強いといわれています。
一般的には、一重のほうが劣性で、二重のほうが優性とされています。
劣性というのは、遺伝しにくいという意味であり、
二重より劣っているということではありませんよ。
学生時代に、生物の授業で「メンデルの法則」を習ったのを覚えていますか?
まぶたの遺伝にも、この法則が適用されます。
遺伝の仕組みについて
まぶたの遺伝は、血液型と似ています。
例えば、A型の父親とA型の母親から、O型の子が生まれることもあります。
これと同じで、二重の両親から一重の子供が生まれることもあります。
二重の遺伝子をQ、一重の遺伝子をqとしましょう。
二重まぶたの人は、QQもしくはQqの遺伝子型を持っていることになります。
qのほうが劣性のため、qqのように2つそろわないと一重にはなりません。
例えば、パッチリ二重まぶたの夫婦がいるとして、
彼らが両方ともQqの遺伝子をもった二重の場合は、
子どもは両親の遺伝子を1つずつもらうため、
Qq+Qq=qqになることがあります。
もちろんQQになることもありますし、Qqの可能性もあるということです。
確率的には、QQもしくはQqのほうが高いのですが、
たまたまqqになった場合は、子どもは一重になるという仕組みです。
途中から二重になる人も!
このように、一重になるか二重になるかは遺伝的な要素が大きいのですが、
他にもまぶたに乗った脂肪の量によっても変わってきます。
本当は奥二重でも、肥満ぎみになると一重になることがありますし、
肥満ではなくても、皮膚にハリがある若いころに一重の人は多いものです。
それが、ダイエットや加齢によってまぶたが痩せ、
お肉が落ちると、突然二重になることも珍しくありません。
中には、ずっと一重だったのが、40代になってから二重に変わる人もいます。
そのため、まぶたの脂肪を流すマッサージが効果的といわれているのです。